令和の「お受験」は変わります
2019年12月、文科省は1ヶ月後に控えた「大学入学共通テスト」への「記述式問題の導入」を断念すると発表しました。
私はこの結果にガッカリしました。
ハイ。私は記述式賛成派です。「記述問題を導入するべき」と考えています。
文科省が記述式問題を断念した理由は
・採点者によって採点のバラツキが出る恐れがあること
・主採点での志望校選びが難しくなること
の2点でした。
まあ気持ちはわかります。
お役所というところは世間から「不公平だ!」と言われることが何よりコワいですから。
私は「不公平こそ自然だ」と思っています。不公平な社会で明るく自分らしく生きていきたいです。
他の誰かに私の人生を薄く平らにならしてほしいと思ったことはありません。
私、運動部でずっと補欠でしたけど不公平と思ったことは一度もありません。もっと練習しようと思ってました。
とにかく文科省。
文科省は共通一次試験と大学入試センター試験で40年間続いた全問マークシート方式を変えていこうとしています。
コレは事実です。
マークシート方式は「受験生の知識」を測ることに適していました。採点者は機械。
記述式問題では「受験生の考える能力」を測りたい。採点者は人間。超絶に高コストです。
人工知能(AI)の発達により、人間には「問題を解く力」が従来ほど必要とされなくなってきました。
問題を解くことはAIが人間の代わりやってくれるからです。
なので人間はこの先「問題を作る能力」が必要になってきます。
文科省もこの方向に舵を切りたいが、世論がまだ熟していないしコストもかかる。だから今もまだ右往左往しています。
問題を作る力とは「考える力」
問題を作る力とは考える力。
考える力とは想像力のことだと私は考えます。
「創造力」でもいいんですけど私には「想像力」のほうがしっくり来ます。
「ああじゃないかな?こうじゃないかな?」
と想像することが考えることだと思います。
難しく言えば「仮説を立てる」ということが想像であり考えることだと思います。
全ての新しいアイディアは想像から始まります。小論文を書くことも研究することも想像から始まります。
突飛でも何でもいいのでじゃんじゃん仮説を立てましょう。
そしてそれを決して笑わないこと。
ガリレオ=ガリレイは「それでも地球は回ってる」と言いながら死にました。
アン=シャーリーはグリーンゲイブルズの人気者でしたし、トム=ソーヤーのイタズラは好奇心と冒険心に溢れる「男のロマン」でした。
自分の考えに自信を持ちましょう。
仮説を立てて失敗し、また次、何度でも挑戦すればいいんですよ。
それこそが研究で勉強ですよ。
テストでいい点を取ってる場合じゃありません
今の「お受験」にも考える力を問うテストが増えていると思います。←想像です
小学校も学習塾も変わってきていると思います。
なら親御さんも変わらないといけないと思います。
「勉強しなさい」では子供は勉強したくなりません。
私がそうでした。
「今しようと思ってたとこなのに。やる気なくなったわ」
が口癖でした。
なぜ「勉強しなさい」がイヤかというと楽しくないからです。
だったら勉強を楽しいものにすればいいのです。
国語算数理科社会だけが勉強ではありません。
本を読むことも音楽を聴くことも絵を描くことも勉強です。
なんなら「友達と遊ぶこと」が子供の一番の勉強です。
「学校で習うこと」と「テストに出る問題」だけが勉強だと思っていませんか。
今までは「テストに出る問題」を解ければそこそこ幸せになれました。
しかしこの先はそうではなくなってくると思います。
国語算数理科社会だけでは幸せになれないかもしれない。
例えば私の周囲には女性の誘い方を知らない男性がたくさんいます。
学校で教わりませんからね。
資産運用も教わりません。イヤな上司との付き合い方も教わりません。
学校のテストでいい点取ってる場合じゃないんですよ。
遊ぶことが一番大切
小中学生には受験勉強より大切なものがいっぱいあると思います。
一番大切なことは友達と遊ぶこと。
大学生活の一番の思い出は交友関係でしょう。卒論や実験ではありません。友達と過ごした時間が一番の財産です。
大江塾では個別学習指導と共に「遊び」もカリキュラムに含まれます。
1時間遊んで1時間勉強が大江塾のスタイルです。
本来、勉強嫌いなお子さんは一人もいないはずなのです。
だって好奇心と冒険心の塊でしょう。子供たちは。
大江塾は「その子がどんなことに興味を持つか」にいつも注目しています。
興味を発見できたら、そのことについて一緒に学んでいきたいです。
例えば一緒に改造をする。設計する。実験する。
絵を描く。本を書く。ユーチューバーになる。
何でもいいです。その子が興味を持つことならば。
マジメに勉強したいお子さんも歓迎します。
でも「家で勉強しない子」にこそ学ぶことと考えることの楽しさを教えてあげたいのです。
これが大江塾の一番の夢です。文科省の教育改革の先を行きましょう。