文科省が大学入試センター試験に記述問題を導入したい理由は
と以前ブログに書きました。
「考える力って何よ?」
と言われますと、私は以下のように答えます。
「押してダメなら引いてみようかな」
とあれこれ想像してみることです。
「なーんだ。簡単じゃん」
と思ったあなた。
本当ですか?
本当に考える力をお持ちですか?
例題。
○月×日18時。
帰宅途中のあなたが最寄り駅で電車を降りた時、突然大雨が襲ってきました。
運悪く駅のコンビニは改装工事のため臨時休業中。
あなたならどうしますか?
・・・・・
どうします?
とりあえずできることからやってみますよね。
[1]スマホで家族に救援を要請する。
[2]雨宿りしてやり過ごす。
[3]タクシーを拾う。
[4]家まで5分だ。イチかバチかダッシュで帰る。
など。
どうでもいいですが、私が考える最悪の答えは[4]です。ダッシュで帰る。
濡れるのはいいとして、雨の日のダッシュはたいへん危険です。
あなた自身も転びますが、車や自転車の方も周りがよく見えずに早く帰りたいと動いています。
ずぶぬれになるなら徒歩で慎重に帰りましょう。
おっと本題はそこではありません。
突然の大雨で困った時にどうするか。
この問題をぜひご家庭でお子さんと一緒に解いてみてください。
どの答えも正解です。ダッシュも立派な正解の一つです。危ないですけどね。
この「練習問題」に対してお子さんが答えを10個以上答えられたら大天才です。
いいえ。
天才というより「考える力を持ったお子さん」です。
お子さんの考える力は自然に育つことがありません。育てないと育たちません。親御さんの意識が高いです。
そして親御さんの中には「子供の考える力を育てる力」を自然にお持ちの方はいらっしゃいます。
ややこしい書き方ですが、これは本当の話です。
日本の学校教育は長らく
「一つの答えを導き出す力」
を伸ばしてきました。
先生「1+1=何ですか?」
生徒「2です」
しかし21世紀の国際社会を生きていくお子さんには一つの答えを導き出す能力だけでは不十分です。
学校で教わらない問題と必ず何度も遭遇します。
そんな時、大人になったお子さんがいちいち上司にお伺いを立てているようでは、仕事にならないのです。
というようなお話を書いたいい本があります。
自分で考える力が育つ「親子の対話術」
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